ですが、「原因不明不妊もしくは機能性不妊」と診断をされている以上「卵管や子宮（精巣）などには異常がない」と捉えることが出来ることを忘れないで欲しいです。

そして、そこから思い当たる不妊の「誘因（原因というほどものではないが、不妊になりやすくしているものや事象）」はいくつかピックアップすることが可能です。

今回は「原因不明不妊の誘因とその対策」をまとめさせて頂きますm(__)m

※あくまで誘因のため、当てはまるものを改善したから妊娠できるわけではありません。”誘因があるから不妊”ではなく”不妊で悩むなら誘因があるからかも”という関係性です。

●冷え性

冷え性は現代医学では病気とされないですが、不妊の誘因とされています。

冷えを具体的に説明すると「血液循環が悪く末端に行くほど血行障害が起きている状態」です。冷えが慢性化することで体温調節を司る自律神経が失調をきたしホルモンコントロールにも支障が出るとされています。ホルモンバランスが崩れることは不妊を引き起こす誘因となりえます。

★冷え性の対策

何でもかんでも冷えないようにと汗をかくくらい温めすぎると、かえって逆効果であることが多いです（体温調節しなくても温かいので、自律神経が働かなくなります）。冷えている部分に血を巡らせて上げるように動かしたり、揉んであげたりしたりする方が過度な厚着をするより効果的です。

●血行不良

冷え性ともリンクしますが血行不良であることで全身（子宮などに）酸素や栄養が届きづらくなります。受精卵が着床し成長していく過程で子宮に沢山の血液（酸素と栄養）が必要な事は皆様ご存知と思います。また、ホルモンも血液にのって運ばれていくために血行不良でい続けることによって卵子や子宮の栄養不足・ホルモンバランスが常態化する為不妊を引き起こす誘因となりえます。

★血行不良の対策

全身を動かしたり、ゆっくりと深く呼吸することが効果的です。ストレスも血行不良を引き起こす為うまくストレス発散出来ればもっと効果的です。

●BMI（体重）

太りすぎ・痩せすぎが不妊の誘因となりえるのは比較的有名な話です。脂肪が多すぎる場合、脂肪がなさすぎる場合いずれもホルモンバランスに異常をきたしやすいことが分かっています。

★BMI（体重）の対策

自分で太りすぎ・痩せすぎと決めつけず第三者から見た評価や数値を見た上で体重コントロールすることが大切です。体重コントロールする際は、必ず栄養を摂る事を意識されてください。痩せるにしても太るにしても栄養が足りないと他の不妊誘因を招きかねません。

●運動不足

運動不足によって、冷えや血行不良・身体の歪みなど他の誘因を次々に引き起こしてしまいます。逆に、運動不足を解消すれば複数の不妊の誘因が解消に向かう可能性が高いとも言えます。

★運動不足の対策

おすすめの運動は「運動を目的としたウォーキング」か「ラジオ体操」です。ジムに行ったり、走ったり筋トレしたりはしなくて大丈夫です。運動を今までしてなかった人が激しい運動をしても続きません。身体を痛める原因にもなるので無理な運動はしないようにされてください。

●身体の歪み

身体の歪み、特に骨盤の歪みは血行不良を引き起こす誘因です。歪みと言っても骨盤や骨が歪んでいるわけではありません（骨格が歪んでいる場合は別の病気です）。骨盤含め全身を支える筋肉に左右下がったり、凝ったりして本来の力を発揮できていなかったりすることがほとんどです。肩の高さや足の長さに左右差があったり、腰や肩や膝などが左右どちらかだけ痛い場合は歪んでいる可能性があります。

★身体の歪みの対策

身体のプロに整えてもらったり（これは個人差と先生の相性もあるので一概におすすめはしません）、全身運動（ウォーキング）などで自己矯正力を刺激して矯正していくのがおすすめです。

●月経の不調

子宮や卵巣・卵管に異常がない場合でも月経痛やPMSなどの不調があれば不妊の誘因となりえます。目立った異常がない場合の月経不調はホルモンバランスの乱れであることがほとんどです。ただし、月経の不調の基準が自分しかなく基準もあいまいな為気付きにくいのがデメリットです。月経痛であれば薬を飲まないと耐えられないのであれば不調です。経血はレバーのような固まりが出る場合や昼間によるようのものを装着し1～2時間で交換している場合は不調とみた方が良いです。

★月経の不調の改善

ホルモンバランスの観点でいくならば栄養の摂取と運動を意識されるのが近道です。サプリに頼る前に食事内容を見直して頂けると効果が出やすくかつ効果が長持ちします。

2021.03

原因不明不妊の誘因と対策まとめ。