卵管閉塞だと自然妊娠は出来ない？

こんばんは。

福岡県久留米市にある鍼灸整骨院　整体院　誠春（せいしゅん）です。

今回は「卵管閉塞」について。

卵管とは「卵巣から排卵した卵子が子宮へ行くまでに通る場所」のことです。卵管部分で精子と授精する場所でもあります。

「卵管閉塞」とは、その名の通り卵管が閉じてしまっている状態です。閉塞していると排卵した卵子は子宮へ辿り着けないですし精子と出会うこともありません。タイミング法や人工授精では妊娠できない不妊の原因の1つです。

卵管が閉塞していると判明した場合は基本的に体外受精（顕微授精）となります。

ただし、卵巣と同じように卵管も左右に一つずつあるため、どちらかが閉塞していてももう片方が異常がない（卵管が通っている状態）ならば、人工授精やタイミング法でも妊娠する可能性があります（どちらの卵巣から排卵しそうかエコーなどで検査したうえで治療していきます）。

「卵管閉塞」で覚えておいていただきたいのは”一度の検査結果が全てではない”ということです。

閉塞と診断された後の再検査で卵管が通っていたり、異常なしと言われた後の再検査で閉塞しかけていると言われることは珍しくありません。

このような事が起きるのはクリニックや検査の制度・技術が悪いという訳ではなく人間の身体が常に変化しているためです。

検査時に痛みを感じてしまっただけでも卵管が痙攣して閉じかけたりすることもありますし、卵管造影検査（卵管閉塞か判明する検査のひとつ）で造影剤を入れる際に上手く造影剤が入らず映像に現れない場合もあります。逆に、卵管に造影剤が入る影響で卵管のつまりが取れたり卵管の動きが促進されるということもあります。

他の不妊検査（血液検査や精液検査、ヒューナーテストなど）も似た傾向があり、一度の検査結果を全てと受け止めず複数回の検査で結果を判断してもらう方が良いです。

卵管閉塞の診断が出ている方でも3～4割の方は再検査で卵管が通る可能性があるそうです。ですので1回の検査結果を絶対視せず、不安や要望があれば医師と相談して再検査するのもアリです（検査だけ別のクリニックというのも可能です）。

ですが、複数回卵管造影検査（卵管通水検査）などを経ても卵管閉塞が改善しない場合や、卵管が周辺組織と癒着してしまい動きが悪くなっている時はその後に検査を重ねることなく、体外受精（もしくは顕微授精）で治療を進めていくことが多いです。

卵管開通手術を行うこともありますが、最近は体外受精（顕微授精）の技術が向上していることから手術は勧められないことも多くなってきました。

ただし、最後はケースバイケースになってきますので「普通はこう」とか「皆はこうしてる」とかの意見に振り回されないよう、ご自身の身体と心、そしてパートナーと医師の意見を参考に考えられてください。

「卵管閉塞」だけではないですが、不妊の原因の半分以上は検査をすれば判明します。検査を受けた後、クリニック主導で不妊治療を進めるか否かは一旦置いておいて、検査だけでも受けておいて損はありません。出来れば男女とも一緒に検査を受けて頂けると有難いです。

不妊検査の結果によって「どちらかのせいで妊娠できないんだ」と思うのではなく「原因が分かったからそれに対処すれば妊娠できるんだ」と捉えて頂ければと思います。仮に、原因不明不妊と言われたとしても、「主要な生殖器官に異常がないと分かっただけでもＯＫ」です。

妊娠を望んでいて、6カ月～1年妊娠に至っていない場合もしくはパートナーのどちらかが35歳以上の場合は妊娠を望んだ時から、検査を視野に入れてみてください。

誠春では、久留米市で唯一「妊活からマタニティ・産後まで」サポートさせて頂いております。

不妊や妊活に関するお悩みは鍼灸治療と整体治療に加えて、その方に合わせた正しい知識でのサポートを軸として行わさせて頂いております。1周期でも早く妊娠したい、1％でも妊娠する可能性を高めたいという方はお気軽にお問合せくださいm(__)m

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